【2022年秋アニメ】今期のダークホース「ぼっち・ざ・ろっく」について

はじめまして

高校生の頃に「ノーゲーム・ノーライフ」にドはまりして、それから10年以上、ありとあらゆるアニメ作品を見てきた「てる」です。これからアニメレビューを投稿していくので、暇つぶしに読んでいただけるとありがたいです。

初投稿でとりあげる作品は、「ぼっち・ざ・ろっく」です。

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今期の作品は、「チェンソーマン」や「ブルーロック」が放送前から世間の注目を集めていました。その一方で「ぼっち・ざ・ろっく」は、放送前はさほど注目されいませんでしたが、放送開始後、1話、２話、3話と回を重ねるごとにどんどん盛り上がっていっている今期のダークホース的な作品として、世間の目を集めています。筆者も毎週毎週楽しみにしている作品の一つです。

まだ見たことのない人のために公式サイトのあらすじを下に添付しておきます。

”ぼっちちゃん”こと後藤ひとりは会話の頭に必ず「あっ」って付けてしまう極度の人見知りで陰キャな少女。

そんな自分でも輝けそうなバンド活動に憧れギターを始めるも友達がいないため、
一人で毎日6時間ギターを弾く中学生時代を過ごすことに。

上手くなったギターの演奏動画を“ギターヒーロー”としてネットに投稿したり文化祭ライブで活躍したりする
妄想なんかをしていると、気づいたときにはバンドメンバーを見つけるどころか
友達が一人も出来ないまま高校生になっていた……！

ひきこもり一歩手前の彼女だったがある日“結束バンド”でドラムをやっている伊地知虹夏に
声をかけられたことで、そんな日常がほんの少しずつ変わっていく――

＜引用元＞　TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく！」公式サイト

この下からは本格的に感想を書いていきます。

9話時点での筆者の感想は、「ぼっち・ざ・ろっく」は、陰キャが１度は夢見たことがある空想上のサクセスストーリーを具現化した作品、それに尽きます。これは主人公の後藤ひとり、通称”ぼっち”のキャラクター性と回を重ねて成長していく’”ぼっち”の姿を見てそのように感じました。今回は”ぼっち”がどういうキャラクターなのかを分析していきます

コミュ障女子高生”後藤ひとり”のなりたい姿とは

ぼっちは、中学生時代から陰キャで友達がおらず独りぼっちでした。そんなある日、何気なく見てたテレビにとあるバンドのインタビューが流れてくるのです。そのバンドメンバーが言った言葉「バンドは陰キャでも輝ける」、この言葉に影響を受け、ぼっちはその日から毎日6時間ギターを練習して、高校生になる頃には、ギターの腕もかなり上がり、ほぼプロレベルといっても過言ではないほどに。動画配信サイトでは、”ギターヒーロー”の名前で売れ線のバンドのカバー動画をたくさんアップして、ネット上では凄腕のギタリストとして広く知られるようになりました。しかし、極度のコミュ障のせいで、まだバンドを組めていなかったのです。そして高校生になってもまだ友達はいませんでした。

このままでは一生バンドを組むどころか友達もできないかもしれないと焦ったぼっちは、高校にギターとバンドグッズを身にまとい登校するのです。その様子が下の画像です。

ぼっちざろっく

なんだか話しかけてと言わんばかりの服装ですよね。これだと逆に話しかけづらいんですけどね…

ここでかばんの缶バッジにも注目してください。

上の缶バッジはバンド名がデザインされたものなのですが、実在するバンド名がモチーフになっていて、左から「スーパービーバー」「クリープハイプ」「クロマニヨンズ」といった感じでしょうか。どれもバンド好きなら少なくとも1、2曲は聴いたことがあるであろう有名バンドですよね。たぶんもっとマニアックなバンドが好きだと思うのですが、周りに合わせているんでしょうね。筆者も「アニメ、何が好きなの？」ってきかれて、そこまで好きでもないのに流行りのジャンプ作品の名前を出したことがあります。そうでもしないと周りと話なんて合わないですからね。

だから、ここら辺のバンドグッズを身につけるということは本当に話しかけて欲しいんでしょうねって感じです。

ここからわかることは、一人でいることが好きだという訳ではなく。ただ自分の性格上、なかなか人に話しかけることができないから孤立してしまっているだけなのでしょう。でも、友達とワイワイすることに憧れを抱いているから、自分なりに努力をして、なんとかこのコミュ障な性格を直そうとしているのですね。それらが全部空回りしているのが現実ですが…

”ギターヒーロー”になりきれない現実の”ぼっち”

そんなぼっちでしたが、なんとかバンドを組むことができます。

ぼっちは、何と言ってもネットで有名なあのギターヒーローだから、その腕前はかなりのものだから、いきなりバンドを組んでも大丈夫だと思いますよね。

でも、現実はそう甘くはなかったのです。ぼっちはずっと一人でギターを弾いてきて、誰かと合わせることをしてこなかったがためにバンドの一員としてのぼっちの演奏はへたくそなのでした。

複数でカラオケに行った時に、一人で歌った時の方が上手いのになって思うことありますよね？　たぶんそれと似たような現象なのだと思います。緊張してしまったり、周りの目を気にしてしまったりで本当の実力が出せないのです。いかにも陰キャって感じですよね。まあ、そこに加えてソロでの演奏とバンドでの演奏の違いもあるとは思いますが…

そんなぼっちですが、ライブではたまに”ギターヒーロー”の片鱗を見せることがあります。

www.youtube.com

この時のライブではサビ前で劇的に上手くなっていますよね。まだ100％の本気ということではないでしょうが、かなり上手いですよね。

余談ですが、途中でほかのバンドメンバーが「あれ、こいつ上手くね？」ってなる感じもいいですよね。

これまた余談ですが、劇中のこういった演奏はプロによるものらしく、ここのライブではわざと下手に演奏しているらしいですよ。すごいですよね。ちなみに歌の方も下手に歌っている時もありましたね。例えば、８話の1曲目の時は、ボーカルの歌のリズムが微妙にずれていたりして、声優さんって大変だなってすごく思いました。YouTubeにあるライブ映像はもう一つあるので、添付しますね。

www.youtube.com

ここではぼっちがどんよりした空気を変えるためにソロギターをしてるんですけど、めちゃくちゃかっこいいですよね。

すごい個人的なことを言いますが、本気のぼっちがギターを弾いている時はずっと下を向いているんですけど、その感じが不器用なりにも本気でやっている感じがしてすごく好きです。今まで一人でギターを弾いてきて、人に見せる演奏というのを意識してこなかったからなのかなとか、考えてしまいますね。とりあえず、あの必死感がすごく頑張れって応援したくなっちゃいますね。