アニオタ「てる」の推し事活動記録

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【アニソンレビュー】ぼっち・ざ・ろっくの劇中歌「ギターと孤独と蒼い惑星」がヤバすぎる!!!

前回は、ぼっち・ざ・ろっくの本編を取り上げて、主人公「ぼっち」のキャラクター性を分析しました。そして、今回は劇中歌「ギターと孤独と蒼い惑星」の歌詞を分析してていきます。この曲は、ぼっちの所属しているバンド「結束バンド」の曲で、歌詞はぼっちが作詞しています。そのため、ぼっちちゃんの思想が歌詞の中にたくさん込められていて、とても奥が深い曲になっています。まだ曲を聴いたことのない人もいるかと思いますので、下にYouTubeのリンクを貼っておきますので、この記事を読むまでに聴いてみてください。

www.youtube.com

 

それでは、さっそく歌詞を分析していきましょう!!!

 

 

 

突然降る夕立 あぁ傘もないや嫌

空のご機嫌なんか知らない

季節の変わり目の服は 何着りゃいいんだろ

春と秋 どこいっちゃったんだよ

引用元:結束バンド ギターと孤独と蒼い惑星 歌詞 - 歌ネット

ここでは、ぼっちちゃんの「世間が分からない」という思いが詰まっていますね。

「空のご機嫌なんか知らない」の「空」は「世間」のことを言っているのでしょう。ぼっちちゃんのような少数派の”陰キャ”にとって、多数派の”陽キャ”の価値観を理解することはものすごく難しいのです。そのうえ、陽キャの流行りは流れるように変わっていく。そういった流行りに興味がない陰キャにとって、流行りについていくことは困難なことなのです。そう、陰キャにとって、「彼ら」のご機嫌なんか知ったこっちゃないんですよ。

「季節の変わり目」も「流行りの変わり目」ということでしょう。夏と冬のような目に見えて分かる大きな変化には気づけるが、春や秋のような細かい変化には気づくことができないというぼっちちゃんの悩みを表現しているのではないかって、思いました。

 

 

息も出来ない 情報の圧力

めまいの螺旋だ わたしはどこにいる

こんなに こんなに 息の音がするのに

変だね 世界の音がしない

引用元:結束バンド ギターと孤独と蒼い惑星 歌詞 - 歌ネット

周りに合わせようとはするけど、自分の世界に入り込んでいるぼっちちゃんにとっては、知らないことや分からないことばかりだ。だから、許容量をはるかに超える情報が頭の中に一気に流れ込んでくるせいで、何がなんだか分からなくなってしまって、社会の中で自分がどこに居るのかが分からなくなってしまう。そんな中で自分の息だけは聞こえる。つまり、自分のことは理解できるが、自分以外の世間一般の多数派の一般的な考えや、他人との付き合い方がまるで分からない。そう、自分の周りの世界の音が聞こえないのです。

 

足りない 足りない 誰にも気づかれない

殴り書きみたいな音 出せない状態で叫んだよ

「ありのまま」なんて 誰に見せるんだ

馬鹿なわたしは歌うだけ

ぶちまけちゃおうか 星に

引用元:結束バンド ギターと孤独と蒼い惑星 歌詞 - 歌ネット

 

ここのサビでは全体的に、ぼっちちゃんの考えていることは周りには理解されないっていうことは分かっているけど、どこか分かって欲しいとは思いつつも、伝え方がわからないっていうことを訴えかけている気がする。

「殴り書きみたいな音」というのは、「ちゃんとした形にはなっていない感情のままに吐き出した本音」のことだ。しかしながら、そんな本音は世の中への不平・不満だらけで、とてもじゃないけど誰かに見せられるものではない。そう、「ありのまま」なんて誰かに見せられるものではないのです。

でも、自分の思いを伝える方法が歌うことしか思いつかないから、歌うっていうことなのでしょう。

最後の「ぶちまけちゃおうか星に」ですが、抽象的な概念としての「星」つまり、はるか遠くにこの思いをぶちまけるという意味もあると思いますが、劇中に出てくるライブハウス「STARRY」でかましてやろうぜ っていうメッセージが込められてんじゃねって感じました。

 

 

エリクサーに張り替える作業もなんとなくなんだ

欠けた爪を少し触る

半径300mmの体で 必死に鳴いてる

音楽にとっちゃ ココが地球だな

引用元:結束バンド ギターと孤独と蒼い惑星 歌詞 - 歌ネット

ギターが体になじんでいるから、弦を張り替えるのもなんとなくでできるようになった。そして、張り替えるときに欠けた爪を少し触ってみる。この描写がどこか、さびしさを感じます。なんというか、一人の世界に籠っている感じがします。

「半径300mmの体」というのは、スピーカーのことを言っていて、音楽はここから産まれているから、まるで地球だといっているのですね。

 

空気を握って 空を殴るよ

なんにも起きない わたしは無力さ

だけどさ その手で この鉄を弾いたら

何かが変わって見えた…ような

引用元:結束バンド ギターと孤独と蒼い惑星 歌詞 - 歌ネット

 

自分は無力だけど、ギターを弾けば世界を変えることができるような気がするっていうことですね。まさにぼっちちゃんぽいですね。

 

眩しい 眩しい そんなに光るなよ

わたしのダサい影が より色濃くなってしまうだろ

なんでこんな熱くなっちゃってんだ

止まんない 馬鹿なわたしは歌うだけ

うるさいんだって心臓

引用元:結束バンド ギターと孤独と蒼い惑星 歌詞 - 歌ネット

キラキラした学生生活を送っているような陽キャに対して、それ以上輝くと、自分の影や暗さがより濃くなってしまうからやめてくれっていうことですね。

でも、熱くなっちゃって歌うことを止められなくなってるっていう感じですかね。

「うるさいんだって 心臓」っていいですね。

ぼっちちゃんは、1歩を踏み出して、ライブにでるようになったのですが、人前に立って演奏だなんて、めちゃくちゃ緊張しますよね。

心臓の鼓動の音がすごく聞こえてきて、邪魔ですよね。

だから、今は黙っててくれ」っていうことですね。

 

蒼い惑星 ひとりぼっち

いっぱいの音を聞いてきた

回り続けて 幾億年

瞬でもいいから…ああ

聞いて 聴けよ

引用元:結束バンド ギターと孤独と蒼い惑星 歌詞 - 歌ネット

ずっとひとりで音楽をやってきた。

 

だけど、そろそろ自分の音楽を聴いてくれ、いや聴けよってことですね

すごく、ロックでいいですね。

 

わたし わたし わたしはここにいる

殴り書きみたいな音 出せない状態で叫んだよ

なんかになりたい なりたい 何者かでいい

馬鹿なわたしは歌うだけ

ちまけちゃおうか 星に

引用元:結束バンド ギターと孤独と蒼い惑星 歌詞 - 歌ネット

 

なんかになりたい なりたい 何者かでいい

ここに全てが詰まっていますね。

別に世界で人気のあるスーパースターになりたいといった具体的な目標があるわけじゃないけど、今の自分以外になりたい、何かしらの肩書が欲しいっていうことですね。 

ぼっちちゃん的に言うと、バンドファンの中ではある程度の知名度があるバンドぐらいにはなりたいっていうことだと思います。

要するに、何でもいいんだけど、認められる存在になりたいってことなのではないかなって思います。

 

最後に…

いやー、すごくいい曲ですよね。

ちなみにこの曲の作詞はZAQさんなんですよね。

いやー、さすがって感じですね。

本当に掘りがいのあるいい曲でした。

 

そんな、ぼっち・ざ・ろっくは各種動画配信サイトで観ることができます。

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